日々の音

糖尿病合併妊娠の記録

入院中③各検査と糖尿病合併妊娠のリスク

各検査と検査結果

結果から言うと、妊娠継続に問題のある結果はありませんでした!

心電図・腹部エコー・血管エコー・ABI検査・採血・畜尿・採尿・検便を行いました。(覚えてる分)

その他に、足や関節を叩いたり押したり器具で触ったりなどの神経症状の有無も確認しました。

腹部エコーでの脂肪肝気味という結果は、前回と程度が変わってないということで様子見。

採血でひとつ、甲状腺の結果があまりよくないということだけ追加で、首のエコーを撮り様子見となりました。

 

心電図・腹部エコー・血管エコー

寝転がってお胸に吸盤みたいなのをいっぱいつけて心電図の測定。

ぬるぬるしたゼリーをお腹に塗って、機械を滑らせる腹部エコー。

ゼリーを足や足首に塗って機械を滑らせる血管エコー。

いっぺんにやった記憶があります。

技師さんが女性しかいなかったのが印象的でした。

前は男性の先生?技師さん?が行っていたのですが、男性の方はカーテンの外にいてモニターだけ確認している様子でした。

何かの配慮なのかもしれないですね。

ABI検査

ABI検査ってなんぞ?と思い検査前に検索しました(;^ω^)

手首足首に、血圧を測るときの圧迫するカフを巻き付けて、手足の血圧を測定するものらしいです。

血管年齢とかわかるみたいです。

採血・採尿・検便

朝イチで看護師さんがさくっと採血。

採尿は自分で紙コップに取るんですが、そのままの容器でナースステーションまで持っていくのが笑いました。

通院の時は採尿用のトイレで、採尿したら小窓に紙コップを置いておくと回収してくれるシステムなのですが、そんなのは病棟にはないんですよね。

だからその尿が丸見えの紙コップをナースステーションまで持って行って、看護師さんに直接手渡すという(;^ω^)

検便はなぜか2回ありました。日を跨いで2日分採ってくださいと。

恐らく入院時の高熱の原因を胃腸炎という見立てでの検査だと思われます。

畜尿

これが地味に一番めんどくさかったですね(-_-;)

24時間分の尿を指定の容器に溜めるのです。

まず、トイレに行きたいなと思ったら便器に設置する専用の容器を取りに行きます

それを便器にセットして、そこに用を足します

それを貯めるための容器があるところに持っていきます

これまた丸見えの状態です。

そして、袋型の容器に流しいれて使った容器は使用済みのところに置きます。

これをトイレに行きたくなるたびに繰り返します。

わたしは2日分だったのと、妊娠してから頻尿になってたのでかなりの回数行いました。

しかも、失敗するとやり直しですとか言われてて、トイレのたびに緊張(;´Д`)

首のエコー

追加された検査です。

採血の結果、甲状腺の数値がよくないということで甲状腺のある首のエコーを行いました。

わたしは母の家系に甲状腺の持病があると知っていて、過去に生理不順の原因追及の為に一度採血での検査をしたことがありました。

その時は異常なしだったのですが、今回はそれに引っかかったようで…

まず触診で首の腫れとかを確認されましたが問題なしエコーでも問題なしでした。

母は低下症なのですが、わたしの血液検査では亢進症の方だったようで、遺伝の方の異常ではなく、妊娠の影響だろうということになりました。

 

糖尿病合併妊娠のリスクについて

入院前にも説明がありましたが、入院してすぐにも説明がありました。

糖尿病はそれが原因で死ぬという病気ではありません。

糖尿病のせいで起こる様々な病気が原因で死に至ることのある病気です。

例えば、網膜症で失明、腎症で透析、神経障害による怪我の悪化で四肢の壊死など。

妊娠に関しても、糖尿病のせいで起こるリスクがあり、その結果母子の命に係わることがあるということです。

 

まず、糖尿病には1型と2型がありまして、私は2型です。

2型はもともと自身のインスリンは分泌されており、それが出にくくなってたり効きにくくなってたりして血糖値が上がってしまう病気です。

贅沢病と言われますが、贅沢してなくても発症する人はいますし、太っていなくても発症する人はします。

日本人は特に痩せているのに糖尿病という人が結構いるそうです。

まぁわたしの場合、贅沢はしてませんが太ってはいたので(´_ゝ`)

 

そして妊婦の糖尿病には、糖尿病合併妊娠と妊娠糖尿病がありまして、わたしは糖尿病合併妊娠です。

妊娠前から糖尿病を持っている人が糖尿病合併妊娠、妊娠したことで糖尿病に至ってない糖代謝異常を発症している人を妊娠糖尿病と言います。

妊娠糖尿病の人は妊娠が終了すると正常に戻る場合が多いそうですが、数年後に糖尿病になる方が多いみたいです。

 

妊娠糖尿病の話は検索するとたくさん記事が出てきますが、糖尿病合併妊娠はあまりヒットしません。

病院などの出してる病気についての定義などは確かに出てきますが、個人の体験などを見かけないんですよね…

というのも、年齢的に2型糖尿病と診断されている人が少ない上にその人が妊娠するかというのもあって、あまり多い症例ではないそうです。

糖尿病合併妊娠となる人は1型糖尿病の方が多いのかもしれないです。

1型の方はもともとインスリンの分泌がないので、初めから治療を行っている状態で妊娠を計画します。

そのため、リスクや状況など事前に把握して妊娠されるため、わたしのように妊娠してから慌てふためくことがないのだと思われます(;´∀`)

 

さて、前置きが長くなりました。

糖尿病合併妊娠によるリスクについてです。

まずは母体への影響

・尿路感染症

・網膜症・腎症の悪化

・妊娠高血圧症

・羊水過多

・早産

・子宮内胎児死亡  などがあげられます。

次に赤ちゃんへの影響

・先天奇形

・巨大児

・呼吸困難

低血糖      などがあげられます。

 

やっぱり一番気にしているのは先天奇形です。

調べてもどういうものが多いのかなど出てこないので何とも言えません。

一応高齢出産の部類にも入りますし、心配でなりません。

血圧、羊水、赤ちゃんの大きさは検診で注意深く診ていくしかないということで、そうならないための生活をしていくしかわたしにできることはありません。

 

リスクの話を聞いていて、妊娠前からの血糖コントロールによる計画妊娠など、もっと早く知っておきたかったというのが本音です。

自分の体の状態をきちんと把握しておらず、診断名もはっきりせず調べもしてなかった自分が一番悪いのですが、正直言うと妊活をしていると伝えた時にもっと詳しく説明してくれてたらとか、中性脂肪ばかりを気にしていて血糖値が悪くなったときにでも改めて説明や妊活のストップなどの指示が欲しかったと思ってしまいます。

そうして血糖コントロールをした状態での妊娠であれば、ここまで不安になることもなかったかもしれないと、入院中にひとりで声を殺して泣きました。

 

 

次回は「退院と最初の妊婦検診」のお話です。

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入院中②インスリン注射と検査の説明

話は少し遡って…自己注射って怖いよね

今回の入院は、糖尿病指導入院ということになります。

手術をするとか家で生活できないような病状の治療とかではないので、入院中に主にやることは「糖尿病による合併症有無の検査」「インスリン自己注射の練習」「インスリン量の把握とコントロール方法を学ぶ」のがメインになりました。

 

入院して高熱が出てた間は、ちょうど土日だったこともあり検査は週明けからということで、初日から始まったのはインスリン自己注射の練習」です。

練習と言っても、最初は看護師さんが全部やってくれるところから入りました。

だって、自分に針差すの怖いじゃん(;^ω^)

わたしは昔からあまり注射に対して恐怖感が少なく、また長年通院していてその都度採血をするので、注射や針に関しては慣れたほうです。

でもそれは、ただされるのを待つだけだから平気なだけなんですよね。

普段採血されながら看護師さんと談笑することも多いのですが、「注射に恐怖心がある人のは刺しにくいし実際刺さりにくいので痛みを与えてしまいやすい」「〇〇さん(わたし)は皮膚が緊張してなくて刺しやすいから痛く感じないのかもですね」とよく言われていました。

でもそれは、ちゃんと勉強して資格を持ってる看護師さんがやってくれるという安心があってのものなのですよ。

 

自分(無資格どころか1ミリも勉強したことない安心感皆無人間)が刺すとなるとすごい怖い。

 

そう考えている自分からすると、まず最初の何日かはお腹への注射に慣れるために看護師がやりますね、という言葉は安心以外のなにものでもありませんでした。

 

針は採血の時のものとは比べ物にもならないほど細く短いです。

なんか、お裁縫の時のやや太めの縫い針が採血の注射、その針に通す手縫い用の糸がインスリン注射の針という感じの太さの差でしたね。

 

ご飯と一緒に看護師さんがインスリンをもってきてくれて、食べる前にポスっと刺してくれました。

何日か後には自分で、インスリンペン(インスリンの入ってるペン型の容器)の針を着けるところの消毒→針装着→単位の設定までをやって、刺すのと片付けは看護師さん。

その次の日には最後まで自分でやるのを看護師さんが見守るという、段階を踏んで慣れるような感じでした。

 

肝心の痛さの話ですが、基本的に「刺さったか?刺さってんのか?うそだろ?」というレベルで何も感じません。

何回かに一回、皮膚になにか触ったかもという感触があるときがあったり、注射を抜いたときにじわっと血が出たりがありますが、痛いという感覚はありません。

指で測る血糖測定の時のパチンってする針の衝撃のほうが断然痛い。

指が穴だらけになりますし、痛いときはややしばらくずっとしびれて凹むのですが、インスリン注射はお腹っていう場所の違いもあるとは思いますがはるかに痛くないし、余裕でした。

注入時に痛みを感じる人もいるらしいのですが、わたしはまだ量も少なかったのでそれもありませんでしたね。

 

週明け…本格的な検査開始

そんな週末を明けて、検査の予定がどーんと開示されました。

まずは、「〇〇という合併症があるかを調べるためにこういう検査をしますよ」という説明があったわけですね。

検査の結果によっては妊娠を中断せざるを得ない場合がありますと言われたのが一番ショックでした。

一応フォローとして、「若いしもともと通院治療をしてたから数値がすっごく悪いわけではないから合併症は恐らくないと思いますが」と頭につけられてはいましたがね。

 

簡単に言うと、「網膜症」「腎症」があったら妊娠継続を諦めてくれということでした。

そっちの治療が優先になるからだそうです。

そして同時に「通院の時に先生から妊娠の許可は得ましたか?」と聞かれました。

許可を得たというわけではないけど、妊娠希望で妊活していますというのは前から伝えてありましたと答えました。

 

前に書いたか覚えていませんが、今回入院するにあたって外来の時の先生と今後の主治医の先生は別の方になりましたので、その辺の確認だったんだと思います。

でも、通院の時に話した内容はどの先生も電子カルテに打ち込んでおられたので、途中で変わった先生も今回主治医の先生も把握しているのではと思ってしまうのが患者の気持ちだと思うんですよね。

こはちょっと不信感を抱いてしまいました。

 

「網膜症」「腎症」以外にも「神経障害」「動脈硬化」のための検査、さらに入院時の高熱の原因を調べるための検査もありました。

 

 

次回は「入院中③各検査と糖尿病合併妊娠のリスク」のお話です。

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約2週間の入院生活①

入院初日に隔離…

入院日の朝、いつも通り体温を測ると37.0℃、前日までと同じです。

ちなみに私は平熱が36.5~36.8℃なので、妊娠でちょっと高くなってるなという感じでした。

相変わらず吐き気と食欲不振。

胃が気持ち悪くなったときにゼリー飲料をひと口含むとマシになることに気づき、バッグに忍ばせて入院手続きに向かいました。

 

入院手続きの前にPCR検査があり、別室で体温測定をしましたところ、37.5℃

ちょっと高いな?病院では申告しなければならない体温です。

もちろんきちんと申告し、ついでに夜中に吐いたことも伝え、検査を受けました。

鼻に綿棒をちょんちょんと入れるやつで、簡易だったのか多少涙は出ましたがなんとか耐えることができました。

結果は陰性。無事入院手続きを終えて入院する病棟に案内されました。

 

病室で看護師さんからの説明を聞き終えての体温測定で、なんと38.5℃

もちろん看護師さん大慌てです。

PCR検査前からの約1時間半ですごい上がり方。本人が一番びっくり。

 

大部屋での入院予定でしたが、急遽隔離個室へ移動することになりました(´;ω;`)

病棟の端っこ、床にテープで線の引かれた僻地です。

ほんとに迷惑をかけて申し訳ないとしょんぼりしているわたしに、「最初の検査で問題なかったし、ストレスとかで熱ってすぐ上がっちゃうもんなので、きっと大丈夫」と優しくしてくださった看護師さんに救われました(´;ω;`)

 

すっごく落ち込んだ隔離期間…

普段はかなりポジティブなわたし。ポジティブというかただの楽天家?(;^ω^)

ですが、その時ばかりはとにかく落ち込みまくります。

 

まず、入院初日に迷惑をかけまくってしまっているという事実。

看護師さんはそのまま入ってきますが、担当医と主治医は防護服を着てから入ってきました。

その手間も申し訳ない。

当然、部屋からは出ないでくださいと言われているので、部屋にないものは持ってきてもらい、飲み水さえ汲んできてもらわねばなりません。

申し訳なさすぎる!!

 

さらには高熱のために解熱剤を処方され、妊婦でも飲める種類とは言われましたが、赤ちゃんが心配(´;ω;`)

熱高くてなんかあるんじゃないかとか、まだ初期なので流れてしまわないかとか、いくら妊婦でも飲めると言われても、見た目は普通のお薬だし…といろいろ考えてしまいます。

お腹も下してるし、つわりもまだ治まっておらず病院のごはんがなかなか食べられないという状態。

精神崩壊するかと思いました。

 

無事、隔離期間の終了

次の日に改めて、コロナとインフルエンザの検査をすることになり、これがちょー痛い!!

泣くほど痛い。

入院前の検査では鼻から入れて鼻の奥をこすった感じでしたが、今回は鼻から入れて喉の奥にぐりぐりと数十秒押し付ける感じでした。

しかもコロナとインフルが別々なので2回分。両鼻いかれました。

涙ボロボロ、鼻水よだれだらだら、えずきそうになるのをこらえ、終わってからも頭痛が出てきて半日寝込みました。

なんだか、検査してくださった方まで痛がるわたしを見て悲しそうにしてて、もうそれも申し訳ない気がしてました。

 

結果はどちらも陰性

え…じゃあなんの熱なの…?

とりあえず感染症ではないということで、大部屋に戻れることになりました。

準備の問題で、最初に入院予定だった部屋ではなく以前卵巣の手術で入院した時と同じ部屋に移動になりました。

約2日間の隔離生活でした(´_ゝ`)

 

 

次回は「入院中②インスリン注射と検査」のお話です。

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糖尿病合併妊娠…?

相変わらず内科に通い続けて…

卵巣嚢腫」の術後、数年にわたり内科に通院していました。

前回書いた通りの生活を続けていたわけですが、ある時担当が女性の先生になった時でした。

「今後、妊娠希望ですか?」

その時はまだ婚姻届けは出していませんでしたが、やんわりと妊活中でした。

基礎体温とタイミングを計るくらいの。

なので「はい。今妊活中です。半年以内に結婚も控えています」と答えました。

そこで先生は、「今のままなら問題ないけど、もし今後数値が悪くなると妊娠した場合に入院になる可能性があります」と教えてくれました。

わたしはこの時、中性脂肪の数値が悪くなる」+「妊娠した場合」=「入院」だと思いました。

それがどうやらちょっと違っていたようなのです。

 

うううう気持ち悪い…もしかして?…

その話を聞いてから約1年ちょっとして、その間に先生も変わりました。

中性脂肪の数値は1年前から大きく上がりもせず下がりもせずで、薬の種類だけがちょっとだけ増えていました。

その後の先生にも特に何も言われておらず、妊活を続けていましたがなかなかできなかったので、そろそろ本格的に婦人科へ通ってみようかと夫と話していた矢先。

 

水すら飲めないほどの吐き気!!

 

びっくりしました。

生理予定日のその日、突然始まったのです。(最初はコロナかと思った…)

 

ご飯は食べれますが、お肉(特に鶏肉)が食べられない。

味を想像するだけで吐き気がして口に入れれないのです。

麦茶も水も変な味がして飲み込めない。

何が食べれるかというと、みかん、ブロッコリー、グレープフルーツ味かレモン味のゼリー飲料、GREEN DA・KA・RAのみ!

食べれんことはないという分類に、ごはんや豚肉(調理法によっては食べられる)、一部野菜という感じ。

量もほんのちょっとでお腹がパンパンになってしまいます。

職場のお弁当にはブロッコリーを詰めて、予備のみかんを持っていき、家ではひたすら毎食みかんを2個だけ。

まともに食べられない飲めないからなのか、体に力が入らずずっと眠い。

 

生理が遅れるのはいつものことなのですが、こんな食欲不振と体調不良が何日も続くのは、もうつわりしかないでしょ!と1週間耐えました。

 

そして妊娠検査薬で陽性反応が出たので、嬉々として産婦人科を予約しました。

病院の配慮で、たまたま近かった内科の通院の日に合わせていただけました。

ちなみに、このつわりの症状が出た日から飲み薬はやめていました。

 

糖尿病合併妊娠…?

まずは内科の予約が先だったので、いつものように検査をし、診察を受けました。

いつもは

「体調や生活はどうですか?」「特に変わりありません」

「検査の数値はこれです」前回と比べての説明を聞く。

「次回はいつにしますか?お薬日数分出しておきますね」

の流れなのですが、この日は違います。

「体調や生活どうですか?」に対して「食欲がなく吐き気があり、妊娠検査薬で陽性反応がありました」と答えましたので、先生大慌て。

薬はつわりの症状があった日からやめていることを伝えると、それは正解ですと少しほっとされていました。

そしてとりあえず、妊娠の確定が先になるということで内科の診察を中断、産婦人科の診察後にまた内科にくるように言われました。

 

産婦人科での診察を終え、正常妊娠と心拍の確認ができたのでるんるんで内科に戻りました。

さっきより少し落ち着いた先生が、私が産婦人科に行ってる間にいろいろ調べたということで説明をしてくれました。

まず、わたしの場合は「糖尿病合併妊娠」という診断名がつくそうです。

糖尿病がある人が妊娠するとそう診断されるそうで、妊娠した人が糖尿病のような症状になると、よく聞く「妊娠糖尿病」というそうです。

 

ん?わたしは糖尿病だったのか?いつから?脂質異常症じゃなくて?

という疑問がありましたが、それを今聞いたところで仕方がないのでそのまま話を聞きました。

妊娠をしたら今飲んでいる飲み薬は当然使えないので、インスリン注射を最低出産まで自己注射することになりますと言われました。

そしてその指導のための入院が必要なんだそうです。

出来るだけ早く入院してくださいと言うことだったので、二日後に入院することになりました。

 

その日のうちに入院の説明を聞き、栄養士による食物アレルギーなどの質問に答え、そして入院までの間の自宅管理の血糖値測定機器の使用方法などの説明を受けたりして、昼に病院に行ったのに帰宅したのは夜でした。

 

次の日に、ただでさえ食欲不振や体調不良でふらふらなのに、産婦人科で指示があったので母子手帳の受け取りに行き、入院のために必要なものを買いに走り、夜中に嘔吐。

入院当日には発熱し、コロナ疑いのために隔離されてしまいます。

 

 

次回は「入院中」のお話です。

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過去④家族性脂質異常症?

内科に通い続けて…

卵巣嚢腫」の術後も高すぎる中性脂肪を下げるために約3か月ごとに通院していました。

どのくらい高いかというと、上限150mg/dlに対して、なにもしないと800mg/dl前後中性脂肪を下げる薬を服用して300mg/dl前後という結果が出るのがわたしです。

普通なら急性膵炎になってるレベルと言われていました。

コレステロールなどほかの数値は基準値内、尿検査も問題なし、腹部エコー検査で脂肪肝は指摘されていましたが経過観察でした。

血糖値の基準を見るHbA1cは「少し高めだね」と言われるものの、特にお薬の処方などはありませんでした。

 

大きな病院に通っていたので、通院中に担当の先生が何度か変わり、何人目かの先生に、「家族に中性脂肪が高い人や糖尿病の人はいますか?」と聞かれます。

そこで母に確認してみたところ、「糖尿病の人はいないけど父と弟が健康診断で毎回中性脂肪が600とかで引っかかってる」と。

それを先生に伝えたところ、「家族性脂質異常症ですね。遺伝だと思います」と言われました。

 

家族性脂質異常症?…

ここでまず疑問に思ったのが、「高脂血症じゃないの?」でした。

前は「高脂血症」や「コレステロール血症」という言い方をしていたそうですが、どうやら最近はそれらをまとめて「脂質異常症」と言うようです。

たしかに異常値なのですから、異常症でいいんでしょうけど、なんだか嫌な言い方だなと感じてしまいました。

そしてそれらが遺伝していると思われる場合に「家族性」と付けられるようです。

検索してもあまりヒットしないのでちゃんとした医学用語ではないのかもしれません。

 

そしてその先生が言うには、血液検査の結果の数値というのは統計で病気になりにくい数値を定めたものであり、多くの人に当てはまるけどみんながみんなそうなるわけじゃない、のだそうです。

なので生まれつきそういう体質の人もいる、という意味の遺伝でありあまり過度に心配するものではない。と。

かといって、放置しても病気にならないということではないから、将来のためにコントロールしていきましょうとのことでした。

つまり、遺伝である限り高い状態は続くので、この先も中性脂肪を下げる薬は飲み続けなければいけないのですね、とわたしは受け取りました。

決してネガティブな意味だけではなく、いつまで続くのかな?終わる日は来るのかな?とかなにも全く分からなかったのが、ほぼずっと続くと思っててと言われて先が見通せたのが良かったなと感じたんです。

 

食事や運動なども指導されますが、その時点で食事の管理はやんわりやっていましたし、仕事も肉体労働系だったので1日1万歩~多い日では2万歩歩くのが普通でしたので、そういう生活でも下がらないならもはや薬に頼るしかないのです。

ちなみに、わたしは栄養課程の大学を出ておりまして、その職には就いておりませんが資格だけは有しております。

食事管理に関しては全く知識がないわけではなく実践もそこそこ出来るほうなので、そういう意味でも出来る限りやっていた方なのです。

もちろん、生活状況により完璧ではなかったのは否めません…。

高い野菜が増えてくるとどうしても安いものに偏ったりしますよね…?w

 

 

無事に卵巣腫瘍の摘出手術が終わり、退院後の通院でも問題なく、病理結果も良性だったと聞かされます。

そして、卵巣腫瘍の手術のついでに「卵巣に穴をあけときました」とのことで、これで排卵しやすくなり、何もしなくても生理がくるでしょうと言われ産婦人科を卒業しました。

その通りで、術後は約2カ月に1回のペースで勝手に生理が来るようになりひと安心。

でも引き換えに今までほとんどなかった生理痛がほぼ毎回襲ってくるようになり、ひどいときはうずくまって立ち上がれないなども何回かに1回の割合で来るようになりました。

しんどいなと思う反面、ちゃんと排卵してるんだと思うと嬉しかったです

 

産婦人科は卒業しましたが、内科は退院後も通院し、現在まで続くことととなります。

 

 

今回で過去のお話は終わりです。

次回は「糖尿病合併妊娠」のお話です。

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過去③高脂血症

術前検査で中性脂肪が高いと指摘され…

卵巣嚢腫」の術前検査で「中性脂肪が高すぎて手術ができないかもしれない」と言われてしまいました。

この術前検査でパスしなければ手術を行えないと言われ、入院予定日までに中性脂肪を規定値まで下げることになりました。

 

実は中性脂肪は前々から指摘されており、通院していたと記憶しています。

ただそれまでは特に病名を言われていたわけではなく、「将来のために今から下げましょうね」と言われていたと思います。

まさか手術ができないと言われるとは思ってもいませんでした。

 

そして入院予定日の検査で無事に規定値まで下げることができ、入院します。

その時初めて「高脂血症」と書かれているのを見て、「わたしは卵巣腫瘍だけじゃなく、高脂血症という病気もなんだ…」と知りました。

 

術後…

無事に卵巣腫瘍の摘出手術が終わり、退院後の通院でも問題なく、病理結果も良性だったと聞かされます。

そして、卵巣腫瘍の手術のついでに「卵巣に穴をあけときました」とのことで、これで排卵しやすくなり、何もしなくても生理がくるでしょうと言われ産婦人科を卒業しました。

その通りで、術後は約2カ月に1回のペースで勝手に生理が来るようになりひと安心。

でも引き換えに今までほとんどなかった生理痛がほぼ毎回襲ってくるようになり、ひどいときはうずくまって立ち上がれないなども何回かに1回の割合で来るようになりました。

しんどいなと思う反面、ちゃんと排卵してるんだと思うと嬉しかったです

 

産婦人科は卒業しましたが、内科は退院後も通院し、現在まで続くことととなります。

 

次回は「家族性脂質異常症」のお話です。

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過去②卵巣嚢腫

そして卵巣嚢腫

その後、大学生になり引っ越しなどがあったためにその産婦人科へ通えなくなり、勝手に治療をストップしていたわたしでしたが、やはり不順が治らないことがどうしても気になり社会人になってからすぐに別の産婦人科へ。

そこでもやはり「多嚢胞性卵巣症候群」の典型ですねと言われ、今度は「あまりに長期間排卵しないままでは卵巣によくない」ということで、排卵誘発剤を使って毎月の生理をおこす治療をすることになりました。

 

なぜこんなにも不順を直したいのかということと、卵巣の機能が落ちてしまうのを気にしたのかについては「当時からわたしに強い妊娠願望があったから」です。

将来は絶対子どもが欲しい。

これだけは学生のころから変わりませんでした。

 

そしてこの排卵誘発剤での治療は低用量ピルの時と違い、毎月産婦人科へ通い排卵しているかを内診してもらうという、時間もお金もかかる治療でした。

その治療を始めてすぐの時に「片側の卵巣が腫れている、腫瘍があります」と言われました。

まだ小さい腫れであり、悪性でなければ自然に治ることもあるから様子をみましょうと言われます。

 

卵巣嚢腫の手術へ…

それから数年、また引っ越しをしたわたしは産婦人科を転院し、また低用量ピルでの不順治療へ戻っていました。

わたしの希望というよりは、その時通っている病院の先生の判断に任せていましたので、明確な妊娠希望時期まではピルでと言われ、卵巣の腫れの経過観察も薬を処方してもらうための3か月ごとの診察時となっていました。

 

そしてついに「卵巣の腫れが徐々に大きくなっている」と言われてしまいます。

「大きさ的には特別大きいわけではない」「でもちょっとずつ大きくなっている」

「卵管がねじれたり、腫瘍自体が破裂する場合がある」

「そうなって痛くなってから手術するのと、まだ痛くない今の段階で計画的に手術するのとどっちがいいか」

という選択を迫られました。

 

また、「見る限りは良性だと思うが、実際には病理に出してみないとわからない」

「もし悪性だったら両卵巣と子宮の全摘になり、その場合は再手術をする」

という話も同時にされました。

 

正直、「今すぐどうこうなるわけじゃないなら…」という気持ちのほうが先にありました。

それに、「悪性で卵巣と子宮を失くすことになったら…」と考えると、知らないままでいたいという思考にも陥ったりしました。

 

でもその時は今の旦那とお付き合いをしていた頃で、将来の話もしていたこともあり、心配事は無くしておこうということになったのです。

悪性だった場合のことはその時にまた考えよう。と。

 

 

次回は「手術と高脂血症」のお話です。

 

※「卵巣腫瘍」と「卵巣嚢腫」という二つの言葉を使っていますが、わたしにはどう違うのかわからないので、当時主治医に言われた「卵巣腫瘍」とその後に別の医者や看護師に言われた「卵巣嚢腫」の両方を記載しています。

 

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